「40代からの認知症リスク低減」のわけ

アルツハイマー病は老年期に発症することが多い病気ですが、病気の芽は40代~50代から徐々に大きくなっていくと考えられています。40代に入ったら食事や運動、睡眠の習慣を見直すことが将来の発症リスク低減につながります。

アルツハイマー病は15~20年かけて徐々に進行する

アルツハイマー病は、脳にアミロイドβというタンパク質が蓄積し、やがてそれが引き金となってタウというタンパク質が蓄積して神経細胞を傷害し、脳萎縮が起こることが原因の一つと言われています。研究ではアミロイドβの蓄積、タウの蓄積、そして脳の萎縮が観察され、記憶障害、さらに日常生活における諸症状が現れるという経過をたどります。
一般的なMRIによる脳ドックや認知症の心理検査などで兆候が見られるのはMCI(軽度認知障害)の段階であることが多いのですが、実際には検査で指摘されるずっと前から症状の進行は始まっています。60代後半で発症するとするならば、40代にはすでに始まっている認知症。この段階から、発症リスクをできるだけ軽減する取り組みが必要なのです。

認知症の症状、始まっているかも?キーワードは「変化」

認知症は早い段階からアクションを起こすこと、つまり早期発見・対策がなにより大切です。しかし、「認知機能チェック」(詳細は次ページ)をはじめ認知機能の低下をはかるツールは多くあるものの、日常生活の中で自分自身の認知機能の低下が進んでいるかどうかを意識するのは、判断が難しい部分もあります。最初にどんな症状が出てくるかは個人差も大きいものです。その際に、キーワードとなるのは「変化」です。
たとえば、もともと人の名前を憶えるのが苦手な人は、「かけっこが遅い」「音痴だ」などと同様に、「不得意なこと」がそれだったというだけで、認知障害ではありません。もの忘れの症状そのものにフォーカスするよりも、その「頻度」「程度」「広がり」の変化に気づくことが大切です。注意力散漫、もの忘れなどが以前より頻繁に起こるようになった、という「頻度」の変化。大切なアポイントを忘れてお客様に迷惑をかけた、大切なものをしまい忘れて見つからない、といった「程度」の変化。そして、もの忘れだけでなく言葉が出てこなくなった、好きな趣味に向かう意欲がなくなってしまった、といった「広がり」の変化。以前はできていたことが変化している、どうもおかしい――自分自身や家族が気づいたその変化を見過ごさず、対応することが大切なのです。

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