認知機能の低下は、40歳前後の生活習慣が影響

40代は人生半ばで自分を見直す「車検」の時期。
食事や運動、睡眠の習慣を変えて次の40年に向けたメンテナンスを

アルツハイマー病の発症リスクは加齢とともに増加します。高齢者の病気と思われがちですが、働き盛りに発症する若年性アルツハイマー病は60歳前後がピークです。そして、ここで重要なことは、アルツハイマー病の原因とされるアミロイドβの蓄積は発症の20年前から始まっており、ゆっくりと神経細胞へのダメージも進んでいくということです。これは、発症の5年前から気をつけても、脳の神経細胞が破壊されていてはもう遅いということを意味します。また40代から増えてくる高血圧や糖尿病をはじめとする生活習慣病の治療は血管性認知症の予防策になりますが、生活習慣病があるとアルツハイマー病において発症リスクは2倍にもなるとされます。これらのことを総合的に考えると、人生の道半ばの40代から認知症への対策を始めるのが良いことは明らかです。
認知症発症のリスクを低減するには、質の良い食事や睡眠が非常に大切です。特に食事は毎日3回訪れるメンテナンスの機会。人間が本来持つ免疫力や回復力、恒常性を保つことにつながります。週に3回は汗をかくくらいの運動を30分ほど行うことも大切です。また、囲碁・将棋・トランプなどを楽しんだり、やりがいを持って仕事をしたりすることも、「推理~判断~決定」を行うことになり、前頭葉の活性化につながります。認知症のリスクを低減するには早期発見がなにより重要です。「年のせいだからしかたない」と見過ごすと対応を先延ばししてしまうことに。人生の半ばである40代は、自身の心と体を見直し、その先を健康で過ごすためのメンテナンスをする、いわば「車検」の時期と考えるとよいでしょう。

認知機能の低下は50歳頃に急激に。40歳前後の生活習慣が影響

日本最大級の認知症専門サイト「認知症ねっと」では、所要時間5分程度でできる「認知機能チェック」というツールを提供しています。「認知機能チェック」は、認知機能の低下を5分程度でセルフチェックできるもので、「記憶力」「計算力」「言語能力」「遂行力」「判断力」の5つに認知機能を分類し、それぞれに対応した簡単な問題を解くことで、認知機能の状態を可視化することができます。
この「認知機能チェック」ツールの2017年時点の受検者1万人のデータを分析した結果、認知機能は30~40代をピークに低下し始め、50歳前後からは急速に下降していくことがわかりました。これには40歳ごろからの生活習慣が影響していると考えられており、認知機能を保つにはその頃からの対策が重要であることが示唆されます。
「認知機能チェック」は認知症の予防を促すことを目的に開発されたもので、現在も受検者は毎年増加中です。テストの内容は日々更新されるため、テストを受けること自体が認知機能トレーニングにもなります。40歳をすぎたら一度受けてみるのがおすすめです。

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