アルツハイマー型認知症を抑制する可能性がある菌株の特定に成功
予防及び進行抑制効果のある素材の探索
アルツハイマー型認知症の発症を
抑制する可能性がある菌株の特定に成功
ビフィズス菌MCC1274が、MCI(軽度認知障害)の疑いがある方の認知機能を改善する作用を確認
ビフィズス菌MCC1274摂取による認知機能改善作用についてさらに検証するため、軽度認知障害(MCI)の疑いがある方を対象とした臨床試験を実施しました。その結果、ヒト臨床試験において、単一のビフィズス菌生菌体のみで認知機能に対する有効性が世界で初めて報告※されました。
※PubMedと医中誌WEBより、ビフィズス菌と認知機能および記憶のキーワードを掛け合わせ、健康な成人におけるランダム化比較試験を検索した結果(ナレッジワイヤ社調べ)
【研究方法】
■試験デザイン: プラセボ対照ランダム化二重盲検並行群間比較試験
■対象者: 50歳以上、80歳未満、MMSEのスコアが22点以上
■人数: 80名 (ビフィズス菌群40名、プラセボ群40名)
■試験食品: ビフィズス菌MCC1274カプセル(生菌 200億個/日)もしくは プラセボカプセル
■摂取期間: 16週間
■主要評価項目: アーバンス神経心理テスト(以下RBANS)
■副次的評価項目: あたまの健康チェック
■安全性評価項目: バイタルサイン・身体測定・生化学的検査・
血液学的検査・有害事象
RBANS スコアの実測値
ビフィズス菌MCC1274の摂取により、プラセボ群と比較して、総合的な認知機能の著しい改善が見られました。さらに、即時記憶、視空間・構成、遅延記憶を司る認知領域の点数も顕著に向上しました。
総合的な認知機能の著しい改善
即時記憶、視空間・構成、遅延記憶を司る認知領域の点数も顕著に向上
「RBANS(アーバンス)」とは
1998年に米国のランドルフ(Randolph)が開発し、標準化された神経心理学検査の一つ。健常者~中程度の認知症患者を対象に、繰り返し認知機能を評価する事が可能という特徴がある。
12の下位検査を行い、それぞれの評価している機能から、下記の5つの認知領域を測定する指標得点を算出する。
・即時記憶:新規の情報を即座に記憶する能力。覚えた単語や物語をすぐに復唱できるか。
・視空間・構成:空間的関係を認識し、正確に構成する能力。図形模写、線方向づけをテスト。
・言語:言語的な認知能力 (言葉の意味を理解できているか)。絵を見て名前を言えるか(絵呼称)、同じカテゴリの名前をどこまでいえるか(意味流暢性)をテスト。
・注意:視覚的・聴覚的な情報を短期的に記憶し、操作する能力。数字や符号を見て復唱、認識できるかをテスト。
・遅延記憶:近時記憶の能力(数分~数時間、数日)。少し前に覚えた単語(およびその属性)、物語や図形を思い出せるかをテスト。